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露出
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あらわ
ふりがな文庫
“
露出
(
あらわ
)” の例文
寝衣
(
ねまき
)
は半分引きめくったように、肩から胸のあたりまで
露出
(
あらわ
)
になって、男かと思われるような小さい乳房が薄赤く見えた。
半七捕物帳:05 お化け師匠
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その柔かい膝に、友染も
露出
(
あらわ
)
になるまで、石頭の
拷問
(
ごうもん
)
に掛けて、芝居で泣いていては済みそうもないんだが。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
身には雲のように白いローブ(長いゆるやかな着物)をまとって、
喉
(
のど
)
から肩のあたりは
露出
(
あらわ
)
になっていた。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
肩も胸も
露出
(
あらわ
)
に、乳房のあたり咽喉のあたり焼き
鏝
(
ごて
)
でも当てられたか、赤く
爛
(
ただ
)
れ、
皮膚
(
かわ
)
さえ
剥
(
む
)
けている。深紅の紐でも結びつけたように、血が
脛
(
はぎ
)
を伝わっている。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
現に、咽喉の切口なぞ真白い肉が貝のように
露出
(
あらわ
)
れているばかりで、血は綺麗に洗い流されている。
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
お葉は更に
起
(
た
)
って
縁先
(
えんさき
)
に出た。左の手には
懐紙
(
ふところがみ
)
を拡げて、右の
腕
(
かいな
)
も
露出
(
あらわ
)
に松の
下枝
(
したえだ
)
を払うと、枝も
撓
(
たわわ
)
に
積
(
つも
)
った雪の塊は、綿を丸めたようにほろほろと落ちて砕けた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
……見る見るうちに水は減り周囲の岸が高く
峙立
(
そばだ
)
ち、湖底が徐々に
露出
(
あらわ
)
れて来た。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
引捻
(
ひんねじ
)
れた唇の、五十余りの大柄な
漢
(
おとこ
)
が、
酒焼
(
さけやけ
)
の胸を
露出
(
あらわ
)
に、べろりと
兵児帯
(
へこおび
)
。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
母の
後
(
うしろ
)
には、帯も
裳
(
すそ
)
もしどけなく、
脛
(
はぎ
)
も
露出
(
あらわ
)
に立ったるお葉の
艶
(
えん
)
なる姿が見えたので、重太郎は山猿のような笑い声を出して、猶予なく
其
(
その
)
前にひらりと飛んで行った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と、額を撫でて笑うのに前歯が
露出
(
あらわ
)
。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
露
常用漢字
中学
部首:⾬
21画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“露”で始まる語句
露
露西亜
露骨
露台
露店
露顕
露地
露草
露呈
露見