雨上あめあが)” の例文
小路こうぢ泥濘ぬかるみ雨上あめあがりとちがつて一日いちんち二日ふつかでは容易よういかわかなかつた。そとからくつよごしてかへつて宗助そうすけが、御米およねかほるたびに
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
幾ら水を換へて置いても、雨上あめあがりには屹度、手水鉢てふづばちの底に蚯蚓が四五匹づゝウヨ/\してゐた。家が古いから屋根から流れ込むのであらう。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
二人ふたりで、よる上野うへのけて谷中やなかりる時だつた。雨上あめあがりで谷中やなかしたみちわるかつた。博物館の前から話しつゞけて、あのはしの所迄た時、君は僕のために泣いて呉れた
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)