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長良
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ながら
ふりがな文庫
“
長良
(
ながら
)” の例文
あきづけば、をばなが上に、おく露の、けぬべくもわは、おもほゆるかもと
長良
(
ながら
)
の
乙女
(
おとめ
)
の歌を、繰り返し繰り返すように思われる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
瑞龍寺を出て、
権現山
(
ごんげんやま
)
の
裾
(
すそ
)
を北へ添って行くと岐阜城、その途中を左へ折れて、
町中
(
まちなか
)
の道を真直ぐに進むと
長良
(
ながら
)
川の岸へ出る。
蒲生鶴千代
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
すぐ
彼方
(
かなた
)
の
加納
(
かのう
)
の渡しを越えると、わずか一里にして北方郷となり、彼女のふるさとの小野の里は
長良
(
ながら
)
街道の山ぞいにあった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
才気も縦横で、伝説の
長良
(
ながら
)
の乙女のように二人の男に思われれば「淵川へ身を投げるなんてつまらないじゃありませんか」
婦人と文学
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
逢坂、
長良
(
ながら
)
を後ろにして、宇治、東山を前にした山科谷。しばらくすると米友が、はったと足の歩みをとどめて
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
美濃の都は
岐阜
(
ぎふ
)
であります。
鵜飼
(
うかい
)
で有名な
長良
(
ながら
)
川の
辺
(
ほと
)
りに在る町であります。この都の名に
因
(
ちな
)
んだものでは、誰も
岐阜提灯
(
ぎふぢょうちん
)
のことが想い浮ぶでありましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
大饗
(
おほみうけ
)
の引出物に
白馬
(
あをうま
)
ばかりを三十頭、賜つたこともございますし、
長良
(
ながら
)
の橋の
橋柱
(
はしばしら
)
に御寵愛の
童
(
わらべ
)
を立てた事もございますし、それから又華陀の術を傳へた
震旦
(
しんたん
)
の僧に
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何でも之は出来ない相談をして
足留
(
あしどめ
)
の
工風
(
くふう
)
をするに
如
(
し
)
かずとお考へ遊ばして、無暗に呉れるが道楽の若殿だから一つ無心をしてやらうと思召し、今更に
長良
(
ながら
)
の橋の
鉋屑
(
かんなくづ
)
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
こゝで此の二人が噂をしている「
帥
(
そち
)
の大納言」とその北の方と云うのは
如何
(
いか
)
なる人であるか、と云うのに、大納言は藤原
国経
(
くにつね
)
のことで、閑院左大臣
冬嗣
(
ふゆつぐ
)
の孫に当り、権中納言
長良
(
ながら
)
の
嫡男
(
ちゃくなん
)
である。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
稲葉山の城下は——
長良
(
ながら
)
の水も、町屋の辻も、すぐ眼の下だった。けれど人影といったらまったく人ッ子ひとり見えなかった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長良
(
ながら
)
の
乙女
(
おとめ
)
が振袖を着て、
青馬
(
あお
)
に乗って、峠を越すと、いきなり、ささだ男と、ささべ男が飛び出して両方から引っ張る。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大饗
(
おほみうけ
)
の引出物に
白馬
(
あをうま
)
ばかりを三十頭、
賜
(
たまは
)
つたこともございますし、
長良
(
ながら
)
の橋の
橋柱
(
はしばしら
)
に御寵愛の
童
(
わらべ
)
を立てた事もございますし、それから又
華陀
(
くわだ
)
の術を伝へた
震旦
(
しんたん
)
の僧に
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夜空をこがす
松明
(
たいまつ
)
やかがりは、遠く
長良
(
ながら
)
の大河をよぎり、なお第三、第四の後続部隊が、この平原も狭しとまで、夜どおし東へ東へと流れつづくかに見えた。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これから五丁東へ
下
(
くだ
)
ると、
道端
(
みちばた
)
に
五輪塔
(
ごりんのとう
)
が御座んす。ついでに
長良
(
ながら
)
の
乙女
(
おとめ
)
の墓を見て御行きなされ」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「すぐそこは、
長良
(
ながら
)
の川原じゃねえか。稲葉山が見えてらあ」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
良
常用漢字
小4
部首:⾉
7画
“長良”で始まる語句
長良川
長良山
長良川博士