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鍵形
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かぎなり
ふりがな文庫
“
鍵形
(
かぎなり
)” の例文
左手
(
ゆんで
)
の
肱
(
ひじ
)
を
鍵形
(
かぎなり
)
に曲げて、
衝
(
つ
)
と目よりも高く
差上
(
さしあ
)
げた、
掌
(
たなそこ
)
に、細長い、青い、小さな
瓶
(
びん
)
あり、捧げて、
俯向
(
うつむ
)
いて、
額
(
ひたい
)
に
押当
(
おしあ
)
て
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
西洋式の庭は海に面して広く、一面に青芝が生へ、
鍵形
(
かぎなり
)
になつた石の胸壁の正面には石段があり、桟橋があり、下には一艘の
短艇
(
ボート
)
が波にゆられてゐた。
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
城内はキリスト教青年会が排日の宣伝をしてゐるので、私達は万一の危険を警戒して、東門から北門への大通を
鍵形
(
かぎなり
)
に早足で通過するに止めた。金州と同じく表通は商家と飲食店が賑はつてゐる。
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
無意識に今
掴
(
つか
)
んだのは、ちょうど折曲げた
真白
(
まっしろ
)
の
肱
(
ひじ
)
の、
鍵形
(
かぎなり
)
に曲った処だったので
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真黒
(
まっくろ
)
な円い
天窓
(
あたま
)
を
露出
(
むきだし
)
でな、耳元を離した処へ、その赤合羽の袖を
鯱子張
(
しゃちこば
)
らせる形に、
大
(
おおき
)
な
肱
(
ひじ
)
を、ト
鍵形
(
かぎなり
)
に曲げて、柄の短い赤い旗を
飜々
(
ひらひら
)
と見せて、しゃんと構えて、ずんずん通る。……
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
好
(
い
)
い心持に眠気がさすと、邪魔な
灯
(
あかり
)
を
肱
(
ひじ
)
にかけて、腕を
鍵形
(
かぎなり
)
に両手を組み、ハテ怪しやな、
汝
(
おのれ
)
、
人魂
(
ひとだま
)
か、
金精
(
かねだま
)
か、正体を
顕
(
あらわ
)
せろ! とトロンコの
据眼
(
すえまなこ
)
で、提灯を下目に
睨
(
にら
)
む、とぐたりとなった
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鍵
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“鍵”で始まる語句
鍵
鍵盤
鍵穴
鍵屋
鍵束
鍵孔
鍵裂
鍵鼻
鍵惣
鍵番