“押当”のいろいろな読み方と例文
旧字:押當
読み方割合
おしあ75.0%
おしあつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左手ゆんでひじ鍵形かぎなりに曲げて、と目よりも高く差上さしあげた、たなそこに、細長い、青い、小さなびんあり、捧げて、俯向うつむいて、ひたい押当おしあ
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そんな事……だしぬけに何を言うのさ。」とびっくりした調子で女は握り合った男の手をそのまま、乳房の上に押当おしあてた。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
余は其の冷き血、暗き酒倉の底に酒の滴るが如く鳴りひゞく胸の上に、わが悩める額を押当おしあつる時、恋人の愛にはあらで、姉妹の親み、慈母の庇護を感じ申候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)