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金煙管
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きんぎせる
ふりがな文庫
“
金煙管
(
きんぎせる
)” の例文
竪川の——その頃はよく澄んでいた水に、ポンと
針
(
はり
)
を
投
(
ほう
)
って、
金煙管
(
きんぎせる
)
を
脂下
(
やにさ
)
がりに
啣
(
くわ
)
えたことに何の変りもありません。
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
戸を開けて、立ちながら
密
(
そッ
)
と呼ぶと、お絹は、
金煙管
(
きんぎせる
)
に持添えた、女持ちの
嵯峨錦
(
さがにしき
)
の筒を襟下に挟んで、すっと立った。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金煙管
(
きんぎせる
)
の
莨
(
たばこ
)
の
独
(
ひと
)
り
杳眇
(
ほのぼの
)
と
燻
(
くゆ
)
るを手にせるまま、満枝は
儚
(
はかな
)
さの
遣方無
(
やるかたな
)
げに
萎
(
しを
)
れゐたり。さるをも見向かず、
答
(
いら
)
へず、
頑
(
がん
)
として石の如く
横
(
よこた
)
はれる貫一。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
文金の
高髷
(
たかまげ
)
に
銀釵筥迫
(
ぎんさんはこせこ
)
、どこの
姫様
(
ひいさま
)
かお嬢様かというふうだが、けしからぬのはこのお方、膳の上に代りつきのお
銚子
(
ちょうし
)
を
据
(
す
)
え、
粋
(
いき
)
な
莨入
(
たばこい
)
れに
細打
(
ほそうち
)
の
金煙管
(
きんぎせる
)
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
満枝は
金煙管
(
きんぎせる
)
に
手炉
(
てあぶり
)
の
縁
(
ふち
)
を
丁
(
ちよう
)
と
拍
(
う
)
ちて、男の顔に
流眄
(
ながしめ
)
の
怨
(
うらみ
)
を注ぐなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
管
常用漢字
小4
部首:⽵
14画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚