“きんぎせる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金煙管66.7%
黄金煙管33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金煙管きんぎせるたばこひと杳眇ほのぼのくゆるを手にせるまま、満枝ははかなさの遣方無やるかたなげにしをれゐたり。さるをも見向かず、いらへず、がんとして石の如くよこたはれる貫一。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
文金の高髷たかまげ銀釵筥迫ぎんさんはこせこ、どこの姫様ひいさまかお嬢様かというふうだが、けしからぬのはこのお方、膳の上に代りつきのお銚子ちょうしえ、いき莨入たばこいれに細打ほそうち金煙管きんぎせる
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、華奢造きゃしゃづくりの黄金煙管きんぎせるで、余りれない、覚束おぼつかない手つきして、青磁色せいじいろの手つきの瀬戸火鉢せとひばちを探りながら
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
御寮人の黄金煙管きんぎせるを握って、立続けに、ふかふか吹かす。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)