まち)” の例文
こゝに谷は三叉みつまたをなし、街道はゲリジム山麓を西に折れてナブルスのまちに到る。余等はヤコブの井を見る可く、大道より右にきれ込む。
それらをさちなき柴木のもとにあつめよ、我は最初はじめ守護まもりの神をバーティスタに變へしまちの者なりき、かれこれがために 一四二—一四四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
会堂にありしものこれをききて大に憤り、たちてイエスをまちの外に出し投下なげおろさんとて、その邑の建ちたる崖にまで曳き往けり。(路加ルカ伝第四章二十八、二十九)
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ジーキルはいまや私の逃遁のがれまちで*あった。ハイドがちょっとでも顔をだそうものならば、彼を捕えて殺すために、すべての人々の手が挙げられるであろう。
そのまちを固くもらむ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
橋の上よりいふ、あゝマーレブランケよ、見よ聖チタのアンチアンの一人を、汝等彼を沈むべし、我は再びかのまちに歸らん 三七—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのまちを固くもらむ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
またはブレンタのほとりなるパードヴァ人キアレンターナの熱に觸れざる間にそのまちその城を護らんためまたしかするごとく 七—九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かのたふとき魂は、たゞ己が生れしまちの麗しき名のよばるゝをきき、かく歡びてこの處に同郷人ふるさとびとを迎へしならずや 七九—八一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わがまちの人々その敵とコルレのあたりに戰へり、このときわれ神に祈りてその好みたまへるものを求めき 一一五—一一七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
またわが先祖達と我とは、汝等の年毎の競技にあづかりて走る者がかのまちの最後の區劃わかちを最初に見る處にて生れき 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝はじめてこのまちに來るにあたり神汝をエーマに與へ給ひたりせば、多くの人々今悲しまで喜べるものを 一四二—一四四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
立ちて彼のかたにむかひてそのゐし處をはなれつゝ、あゝマントヴァ人よ、我は汝のまちの者ソルデルロなりといひ、かくて二者ふたり相抱きぬ 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かく平穩やすらかにかく美しくまちの人々の住みゐたるなかに、かく頼もしかりし民、かくうるはしかりし客舍に 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)