のがれ)” の例文
余も不足ながらもイエスの名を世人の前に表白せしにあらずや、余も余の罪よりのがれんために「イエス」の十字架にすがるにあらずや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
くめと云しがをつとが此の災難さいなん必竟ひつきやう安五郎が仕業しわざなれば渠等かれら在處ありところれる上は夫が無じつの難はのがれなんにより何卒なにとぞして安五郎を尋ねいだをつと災難さいなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
金子の盜賊たうぞくと申立置たれば御吟味の節彼是申すとも右盜賊のつみのがれん爲に惣右衞門をかたらひ忠義ごかし藤五郎殿御兄弟を誘引出さそひだし候儀とぞんずる旨を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のがれん爲然樣さやうを申立候事と存じられ甚だ不屆ふとゞきなる者共に御座候先渠等兩人拙等方せつしやかたに勤中も種々しゆ/″\不埓ふらちすぢ有之候者共にて兎角とかく某しをかろんじ奇怪きくわい至極しごくに存じ居候と申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)