“遁辞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とんじ94.4%
いいぬけ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父衛侯の返辞は単なる遁辞とんじで、実は、以前厄介になった晋国が煙たさ故の・故意の延引なのだから、欺されぬように、との使である。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「僕の関係した事でないから、僕は何とも云うまい。だから君もそう落胆イヤ狼狽ろうばいして遁辞とんじを設ける必要も有るまい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
傳「それは伯父さんに聞いたよ、遁辞いいぬけで伯父さんにかこつけると云う事は知ってる」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)