“遁甲”の読み方と例文
読み方割合
とんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは兵法(へいほう)でいう八門(もん)遁甲(とんこう)。諸葛孔明(しょかつこうめい)が司馬仲達(しばちゅうたつ)をおとし入れた術(じゅつ)でもある。秀吉、それを試(こころ)みて、滝川一益(たきがわかずます)をなぶったのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南蛮渡来の法術を使い遁甲(とんこう)隠形(おんぎょう)飛行(ひぎょう)自在、まだ弱冠の身でありながら、既(すで)に総帥(そうすい)の器を有し、数年前より御嶽山(おんたけさん)上に砦(とりで)を設けて武威を張る御嶽冠者(みたけかじゃ)と申すお方!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
左(と)に右(か)く二葉亭は八門遁甲(とんこう)というような何処(どこ)から切込んでも切崩(きりくず)す事の出来ない論陣を張って、時々奇兵を放っては対手(あいて)を焦(じ)らしたり悩ましたりする擒縦(きんしょう)殺活自在の思弁に頗(すこぶ)る長じていた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)