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述懷
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じゆつくわい
ふりがな文庫
“
述懷
(
じゆつくわい
)” の例文
新字:
述懐
「
此
(
この
)
暑
(
あつ
)
いのに、
斯
(
こ
)
んなものを
立
(
た
)
てゝ
置
(
お
)
くのは、
氣狂
(
きちがひ
)
じみてゐるが、
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
く
所
(
ところ
)
がないから、
仕方
(
しかた
)
がない」と
云
(
い
)
ふ
述懷
(
じゆつくわい
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
砧右之助の
述懷
(
じゆつくわい
)
には、何かしら八五郎などには腑に落ちないものがあります。極端に家と名を惜む武家氣質は、違つた世界の出來事だつたのです。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小西屋へ一度掛合
吾儕
(
わしら
)
の
身體
(
からだ
)
の明りの立やうに
何卒
(
どうぞ
)
なされて下されませと
理
(
ことわ
)
り
迫
(
せめ
)
たるお光の
述懷
(
じゆつくわい
)
無實
(
むじつ
)
に
陷
(
おちい
)
り樂みし
赤繩
(
せきじよう
)
茲
(
こゝ
)
に絶しと知ぬは憐れといふも
魯
(
おろか
)
なりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お勝手の方で、その
述懷
(
じゆつくわい
)
を漏れ聽いてたまらなさうに笑つてゐる者があります。言ふまでもなく、平次の戀女房のお靜、それはまだ若くも美しもありました。
銭形平次捕物控:230 艶妻伝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父は
泪
(
なみだ
)
を拂ひつゝ娘に向ひて又云やう其
述懷
(
じゆつくわい
)
は
然
(
さる
)
事ながら
設
(
もし
)
此先が武士なりせば今更になり
箇樣
(
かやう
)
な事を
面目
(
めんぼく
)
なくて云ても
來
(
く
)
るまじよし又云て來たればとて
此方
(
こなた
)
も
承引
(
ひきうけ
)
其明の立ざる中は使の者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
江戸開府以來と云はれた名御用聞の錢形平次が後で『——こんな念入りな細工は見たことも聞いたこともない——』と
述懷
(
じゆつくわい
)
した恐ろしい事件は此時まではまだ
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
賣歩行
(
うりあるき
)
し
時
(
とき
)
晋子
(
しんし
)
其角
(
きかく
)
が贈りし
述懷
(
じゆつくわい
)
の
名吟
(
めいぎん
)
なる事は世の人の知る所にして
實
(
げ
)
に定めなきは人の身の上ぞかし偖も越後浪人新藤市之丞が心がらとは云ひながら今は
紙屑
(
かみくづ
)
屋長八と
名乘
(
なのり
)
裏店
(
うらだな
)
住居
(
ずまひ
)
となりしかど追々商賣に身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この事件がすつかり片附いてから、早春の日向をなつかしみ乍ら、平次はつく/″\
述懷
(
じゆつくわい
)
しました。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
不意に店へ入つて來て、聞くともなしに平次の
述懷
(
じゆつくわい
)
を聞くと、小さい舌打を一つ殘して、凡そ腹が立つて腹が立つてたまらないといつた樣子で、元の往來へ飛出して了つたのです。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
錦太郎の言葉は次第にか細い
述懷
(
じゆつくわい
)
になつて、ともすれば途切れます。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
杉之助の
述懷
(
じゆつくわい
)
は筋立つて少しの疑ひも
挾
(
はさ
)
みやうはありません。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は、二三日經つてから、つく/″\
述懷
(
じゆつくわい
)
しました。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
述
常用漢字
小5
部首:⾡
8画
懷
部首:⼼
19画
“述懷”で始まる語句
述懷的