“じゆつくわい”の漢字の書き方と例文
語句割合
述懷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お勝手の方で、その述懷じゆつくわいを漏れ聽いてたまらなさうに笑つてゐる者があります。言ふまでもなく、平次の戀女房のお靜、それはまだ若くも美しもありました。
父はなみだを拂ひつゝ娘に向ひて又云やう其述懷じゆつくわいさる事ながらもし此先が武士なりせば今更になり箇樣かやうな事を面目めんぼくなくて云てもるまじよし又云て來たればとて此方こなた承引ひきうけ其明の立ざる中は使の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
江戸開府以來と云はれた名御用聞の錢形平次が後で『——こんな念入りな細工は見たことも聞いたこともない——』と述懷じゆつくわいした恐ろしい事件は此時まではまだ