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輕業
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かるわざ
ふりがな文庫
“
輕業
(
かるわざ
)” の例文
新字:
軽業
それから木戸番の傳六は、日頃お銀を追ひ廻して居たやうだが、
輕業
(
かるわざ
)
がはねる前に身體が明いて、横町の
叶屋
(
かなふや
)
で
樽天神
(
たるてんじん
)
を極め込んでゐる。
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
奇觀
(
きくわん
)
、
妙觀
(
めうくわん
)
と
謂
(
いつ
)
つべし。で、
激流
(
げきりう
)
に
打込
(
うちこ
)
んだ
眞黒
(
まつくろ
)
な
杭
(
くひ
)
を、
下
(
した
)
から
突支棒
(
つツかひぼう
)
にした
高樓
(
たかどの
)
なぞは、
股引
(
もゝひき
)
を
倒
(
さかさま
)
に、
輕業
(
かるわざ
)
の
大屋臺
(
おほやたい
)
を、チヨンと
木
(
き
)
の
頭
(
かしら
)
で
載
(
の
)
せたやうで
面白
(
おもしろ
)
い。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
してお
出
(
いで
)
なされます其時は
何時
(
いつ
)
でも久兵衞さんが私しに山下へ行て源水でも
輕業
(
かるわざ
)
でも見て
來
(
こ
)
いと言て錢を五十文か百文づつ
呉
(
くれ
)
ますから私しは山下へ
行
(
ゆき
)
遊んで來ては又供を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
鉦
(
かね
)
や太皷でちんからと、俵くづしの
輕業
(
かるわざ
)
の
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
俺は
漸
(
やうや
)
く命だけを拾つて、長崎へ落延び、異人に
輕業
(
かるわざ
)
を教はつて江戸へ乘り込んで來ると、善兵衞はあの通り日の出の勢ひだ。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「馬鹿だなア、
涎
(
よだれ
)
を拭きなよ。兩國の
輕業
(
かるわざ
)
小屋の女太夫に夢中になつて、立派な御用聞が毎日通つちや見つともないぜ」
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兩國だけぢやわからないが、それでも江戸中を
盲探
(
めくらさぐ
)
りに搜し廻るよりは樂だらう。——兩國へ行つたら、
輕業
(
かるわざ
)
、足藝、玉乘りの小娘に氣をつけて見るが宜い。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その中にも、
輕業
(
かるわざ
)
の玉水一座の繪看板がお靜の注意をひきました。花形の太夫は
小艶
(
こえん
)
といふ二十四五の女で、
曾
(
かつ
)
ては水茶屋のお靜と張合つた兩國第一の人氣者。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんなことを言ひながら、半永久的に建てた玉川權之助の
輕業
(
かるわざ
)
小屋へ、平次と八五郎は入つて行きました。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初は
輕業
(
かるわざ
)
の南左衞門といふ親方のところで、玉乘りやブランコの
稽古
(
けいこ
)
をさせられて居りました。
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
派手な
輕業
(
かるわざ
)
の太夫に似氣なく、
汚
(
よご
)
れ
腐
(
くさ
)
つた木綿の
袷
(
あはせ
)
に、赤い帶を無造作に締めたその晩のお玉は素足に
長刀
(
なぎなた
)
草履、髮も、形も、つくろはぬまゝに荒んで、激しい怒氣を含んだ顏には
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兩國に小屋を掛けて、江戸開府以來最初の
輕業
(
かるわざ
)
といふものを見せた振袖源太。前髮立の素晴らしい
美貌
(
びばう
)
と、水際立つた
鮮
(
あざ
)
やかな藝當に、すつかり江戸ツ子の人氣を掴んでしまひました。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
窓を開くと、勘次郎の殺された部屋までは四間あまり、此處から向うへ屆くやうな踏板もなく、先づ綱でも張つて、
輕業
(
かるわざ
)
の太夫でも伴れて來なければ、向うへ渡る見込みはありません。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
輕業
(
かるわざ
)
をやつてお艶の面白がるのを見ようと思ひ立ち、お艶に手傳はせて、路地の先の長屋の二階から、お艶の部屋の隣りの大納戸まで忍び返しを越して綱を
手繰
(
たぐ
)
つて行くことを思ひつき
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その代り、玉川權之助は
輕業
(
かるわざ
)
の足を洗つて、燕女と夫婦になり、近いうちに小間物屋を始めるといふことだ。燕女といふのは字で書くと變だが、あの女はつばめといふのが本名だつてね」
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見世物や
輕業
(
かるわざ
)
は、構はれたも同樣で、今更外の一座に割込むわけにも行かず、よしんばまた私を使つてくれるところがあつたにしても、あの仲間に戻るのは、私の方で眞つ平御免だと思ひました。
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兩國の
輕業
(
かるわざ
)
小屋ですよ、綱渡り太夫、此間から江戸中の人氣を
銭形平次捕物控:265 美しき鎌いたち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「話には聽いたよ。大層
上手
(
じやうず
)
な
輕業
(
かるわざ
)
を見せるさうぢやないか」
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
輕業
(
かるわざ
)
の小屋で」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
輕
部首:⾞
14画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“輕業”で始まる語句
輕業師