“小艶”の読み方と例文
読み方割合
こえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小艶こえんは綱の上へ眞つ直ぐに立つてゐたこと、道化の玉吉は衝立の蔭に首を突つ込んで、良い聲で唄を歌つてゐたこと——、玉六はそれに調子を合せながら
小艶こえんが殺されたさうぢやないか。滿更知らない仲ぢやないから、くやみを言ふ心算つもりで來たが、まだゐるかい」
その中にも、輕業かるわざの玉水一座の繪看板がお靜の注意をひきました。花形の太夫は小艶こえんといふ二十四五の女で、かつては水茶屋のお靜と張合つた兩國第一の人氣者。