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軒端
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のきばた
ふりがな文庫
“
軒端
(
のきばた
)” の例文
午後十一時少し前に、私たち三人は、Y町の、殺人のあった家の
軒端
(
のきばた
)
にたたずんで、犯人の通るのを待ちました。
現場の写真
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
夜中にがつがつと物を
噛
(
か
)
む音のするに驚きて起きてみれば、
軒端
(
のきばた
)
に火の燃えつきてありしを、桝の上なるゴンゲサマ飛び上り飛び上りして火を
喰
(
く
)
い消してありしなりと。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
重
(
おも
)
く
成
(
な
)
つた
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
せお
)
つて
今度
(
こんど
)
は
野
(
の
)
らの
道
(
みち
)
を
一散
(
いつさん
)
に
自分
(
じぶん
)
の
家
(
うち
)
へ
歸
(
かへ
)
つた。
次
(
つぎ
)
の
朝
(
あさ
)
勘次
(
かんじ
)
は
軒端
(
のきばた
)
へ
横
(
よこ
)
に
竹
(
たけ
)
を
渡
(
わた
)
して、ゆつさりとする
其
(
そ
)
の
穗
(
ほ
)
を
縛
(
しば
)
つて
打
(
ぶ
)
つ
違
(
ちが
)
ひに
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夏の夜
軒端
(
のきばた
)
などに吊して涼しさを添える品であります。細い骨の上に薄い紙を
貼
(
は
)
り好んで草花などを描きます。上と下との
曲木
(
まげき
)
には厚ぼったく白の
胡粉
(
ごふん
)
で
割菊
(
わりぎく
)
の紋などをつけます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
軒
常用漢字
中学
部首:⾞
10画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“軒”で始まる語句
軒
軒下
軒燈
軒先
軒昂
軒並
軒輊
軒行燈
軒前
軒家