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跡取
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あととり
ふりがな文庫
“
跡取
(
あととり
)” の例文
新助の方は止め置いて、二三日
責
(
せ
)
めました。彌三郎さへ居なければ、お絹とめあはせられて、越後屋の
跡取
(
あととり
)
になることは、あまりにも明白な新助だつたのです。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
実松家という富豪の
跡取
(
あととり
)
息子だったそうですが、どうした
理由
(
わけ
)
か、故郷に親類が一人も居なくなったので、田地田畑をスッカリ金に換えて上京したものだそうです。
復讐
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
岡野は重ねて、自分は
齢
(
よはひ
)
五十歳を過ぎて、
跡取
(
あととり
)
の
倅
(
せがれ
)
もあり、此度の事を奉公のしをさめにしたいから、一番を譲つて
貰
(
もら
)
つて、次の二番から八番までの
籤
(
くじ
)
を人々に引かせたいと云つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「死んだ旦那の
跡取
(
あととり
)
の人だアよ」
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
半四郎と云此兄の半作は至つて
穩當
(
をんたう
)
の
生質
(
おひたち
)
なれば是所謂
惣領
(
そうりやう
)
の甚六とか云が如し然れども惣領の
甚
(
じん
)
六
々々
(
/\
)
と世間にては
馬鹿者
(
ばかもの
)
の樣に云ども
勿々
(
なか/\
)
然
(
さ
)
にあらず既に諸侯にては御嫡子と稱し町人ならば家の
跡取
(
あととり
)
又
(
また
)
在
(
ざい
)
家農家などにては
遺跡
(
ゐせき
)
樣と
云
(
いふ
)
惣領
(
そうりやう
)
は
遺跡
(
ゐせき
)
と
云
(
いふ
)
が
道理
(
もつとも
)
なり
是
(
これ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「だがネ、錢形の親分。この女は伯父を
怨
(
うら
)
んで居たぜ。——伯父の總兵衞は、自分より年の若いお道を可愛がつて、
跡取
(
あととり
)
にしさうだつたんだ。今殺さなきや——」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
横山町の米屋——といつても、金貸しの方で名高い萬兩
分限
(
ぶげん
)
、越後屋佐兵衞の
跡取
(
あととり
)
娘お絹、
辨天
(
べんてん
)
とも小町とも、いろ/\の
綽名
(
あだな
)
で呼ばれる、
界隈
(
かいわい
)
切つての美人だつたのです。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「では、お嬢さんのお君さんは、平松屋の
跡取
(
あととり
)
ではないわけでしょうな」
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前は、この家の
跡取
(
あととり
)
の萬次郎とは仲が惡かつた相だね」
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「永井和泉守樣は二年前に亡くなり、
跡取
(
あととり
)
の鐵三郎樣が三年前から行方
不知
(
しれず
)
で、今は和泉守の遠い伯父平馬樣といふのが後見格で、主人同樣に振舞つてゐますよ。平馬樣の子の平太郎といふ方が跡目相續するさうで——」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“跡”で始まる語句
跡
跡方
跡形
跡目
跡絶
跡切
跡部
跡戻
跡押
跡役