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贅沢三昧
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ぜいたくざんまい
ふりがな文庫
“
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)” の例文
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に日を送りたいという考えで、人の妻になるものも
尠
(
すく
)
なくないとの事であるが、誠に不心得極まる現象と言わねばならぬ。
夫婦共稼ぎと女子の学問
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
しかも六郎兵衛自身は、伊達兵部から多額な金を取り、道場の収入も殆んど独占し、素姓の知れない女を三人も抱えて、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に暮している。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
自分達ばかりが
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に
耽
(
ふけ
)
りながら、女中にはほんの四、五時間の睡眠のほか何らの休息をも与えなかった人々なのだ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
妖怪でした。
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
の生活をしていながら、生きているのがいやになって、自殺を計った事もありました。何が何やら、わからぬ時代でありました。
小さいアルバム
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
お前様が、ほんとうにこの寮に長くいてくれる
心算
(
つもり
)
なら、五人扶持、十人扶持も取らせましょう。いえ、もッと
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
にもさせてあげましょうぞえ。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
弘一君は一人息子なので、広い邸を
我物顔
(
わがものがお
)
に、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に暮していた。
親爺
(
おやじ
)
は陸軍少将だけれど、先祖がある大名の重臣だったので、彼の家は
却々
(
なかなか
)
のお金持ちである。
何者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「僕は生れてから
今日
(
きょう
)
までぎりぎり決着の生活をして来たんだ。まるで余裕というものを知らず生きて来た僕が、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
わがまま三昧に育った人とどう違うと君は思う」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
を言い出す恥知らず、図々しさが、我慢にも
癪
(
しゃく
)
にさわってたまらないのでしょう。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
左近倉平の
邸
(
やしき
)
は、大会社の重役ほどの豪勢なものでした。親譲りの財産を持っていた上、見掛けよりは金儲けが上手で、音楽家にしては珍らしく、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
な暮しをしていたのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:16 結婚ラプソディ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おれは握るだけの金を握った、大阪に家も買ってある。一生遊んで、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に暮す準備がすっかり出来ているんだ」
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
悪妻も悪妻だし、嫁に来てから
病
(
や
)
み通しだったんだよ。のべつ医者よ薬よ、別荘行きよと、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主人は三十二三、大町人の若隠居が、遊芸に打込んで、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
の日を送っているといった様子です。物言いの柔らかさ、
恰幅
(
かっぷく
)
の立派さ、相対しているガラッ八は、なんとなく圧倒され気味です。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
男女の雇人を十五人も置いて
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に暮らしている、
主
(
ある
)
じの持助はまだ二十五六だが、どんなに金満家なのか木山という木山を
片端
(
かたっぱし
)
から買いあさり
艶妖記:忍術千一夜 第一話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
やいやい日ごろはさんざッ腹、お
上
(
かみ
)
の
禄
(
ろく
)
を食らって、
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
、あげくに
下々
(
しもじも
)
の中を、肩で風を切って歩く奴がよ、俺たちの前に両手をついて、兄哥なんていっていいのかい。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貧しい多数の人たちが餓えているのに、富裕な者はその眼の前で
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
をして恥じない。武家でも富んだ町人から持参金付きの嫁や婿を入れて、それがさほど
稀
(
まれ
)
なことではなくなっていた。
つばくろ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「われわれには
粥
(
かゆ
)
を
啜
(
すす
)
るほどの手当しか呉れず、道場や出稽古の謝礼はみんなとりあげたうえ、自分だけはいかがわしい女を三人も抱えて
贅沢三昧
(
ぜいたくざんまい
)
に暮している、これでもなかまの生活といえるか」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“贅沢三昧”の意味
《名詞》
贅 沢 三 昧(贅沢・三昧 ぜいたくざんまい)
贅沢にふけること。
(出典:Wiktionary)
贅
漢検1級
部首:⾙
18画
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
昧
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“贅沢”で始まる語句
贅沢
贅沢品
贅沢家
贅沢物
贅沢屋
贅沢事
贅沢者
贅沢薬
贅沢寿司
贅沢生計