話合はなしあひ)” の例文
そして適當な家を目付けて、其を借りることになツたが、敷金家賃其の他一切の話合はなしあひすべて綾さんが取仕切とりしきツて、由三は只其のあとについて挨拶するだけであツた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
彼等の用ゐる悪手段のうちに、人のるを求めて連帯者を得るに窮するあれば、その一判にても話合はなしあひの上は貸さんととなへていざなひ、しかる後、ただし証書のていを成さしめんが為
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
立去たちさりたり此長助は力量りきりやうすぐれし男故さいはひに打勝うちかちしとは雖も何共合點がてんの行かぬ者なりまさしく是も四人の者のたくなるべしと話合はなしあひながら長助は道々みち/\お常は清三郎とわける事おくまちう八と不義ふぎの事などおちもなくかたりければ又七は始めてお熊は忠八とわけありし事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)