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西王母
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せいおうぼ
ふりがな文庫
“
西王母
(
せいおうぼ
)” の例文
おれはこれから天上へ行って、
西王母
(
せいおうぼ
)
に御眼にかかって来るから、お前はその間ここに坐って、おれの帰るのを待っているが
好
(
い
)
い。
杜子春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
だが、貧しい学生のふところでは、思う存分バナナをたべることなどは、
西王母
(
せいおうぼ
)
の桃を腹一ぱい食うよりも、もっと、はかない望みだった。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この藩の用人荒木
頼母
(
たのも
)
の伜千之丞は、伝兵衛の推挙で先ごろ千倉屋へたずねて来て、澹山に
西王母
(
せいおうぼ
)
の大幅を頼んで行った。
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それはえならぬ薫りと舌をとろかす甘みをもちながらしかも卑しい人肌の温みのない
西王母
(
せいおうぼ
)
の乳である。仙女の恵みの露はしんしんとして指の先までもしみわたる。
胆石
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
『山海経』に崑崙の西に玉山あり
西王母
(
せいおうぼ
)
居る、〈西王その
状
(
かたち
)
人のごとし、豹尾虎歯にして善く嘯く、
蓬髪
(
ほうはつ
)
勝を
戴
(
いただ
)
く、これ天の厲(厲は
灾
(
わざわい
)
なり)および五残(残殺の気なり)を司る〉。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
西王母
(
せいおうぼ
)
の
画
(
が
)
に頭の凹凸した桃の
描
(
かい
)
てあるは、その蟠桃の
極
(
ご
)
く上等なのです。支那の内地にはその種類に大層大きくって美味しくってそれこそ
東方朔
(
とうほうさく
)
が盗んで逃げそうなのもあるそうです。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「よし、思いついた。この春の雪の積んでいる時に、人間世界にどこに桃がある。ただ
西王母
(
せいおうぼ
)
の
園
(
はたけ
)
の中は、一年中草木が
凋
(
しぼ
)
まないから、もしかするとあるだろう。天上から
窃
(
ぬす
)
むがいいや。」
偸桃
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
西王母
(
せいおうぼ
)
や、
東方朔
(
とうぼうさく
)
といった仙人ならばいざ知らず、人の生命には限りがあるもの、いかに長命いたしたところで、七十か八十、そのうち、花の盛りといえば、たった二十余年、そのはかない人生で
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
斉広
(
なりひろ
)
がいつものように、
殿中
(
でんちゅう
)
の一間で煙草をくゆらせていると、
西王母
(
せいおうぼ
)
を描いた
金襖
(
きんぶすま
)
が、静に
開
(
あ
)
いて、
黒手
(
くろで
)
の
黄八丈
(
きはちじょう
)
に、黒の
紋附
(
もんつき
)
の羽織を着た坊主が一人、
恭
(
うやうや
)
しく、彼の前へ這って出た。
煙管
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あっけにとられた了哲を、例の
西王母
(
せいおうぼ
)
の金襖の前に残しながら。
煙管
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“西王母”の解説
西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)は、中国で古くから信仰された女仙、女神。姓は緱(あるいは楊)、名は回、字は婉姈、一字は太虚。
(出典:Wikipedia)
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
王
常用漢字
小1
部首:⽟
4画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“西”で始まる語句
西
西班牙
西瓜
西行
西洋
西蔵
西鶴
西山
西国
西南