“せいおうぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
西王母100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはえならぬ薫りと舌をとろかす甘みをもちながらしかも卑しい人肌の温みのない西王母せいおうぼの乳である。仙女の恵みの露はしんしんとして指の先までもしみわたる。
胆石 (新字新仮名) / 中勘助(著)
『山海経』に崑崙の西に玉山あり西王母せいおうぼ居る、〈西王そのかたち人のごとし、豹尾虎歯にして善く嘯く、蓬髪ほうはつ勝をいただく、これ天の厲(厲はわざわいなり)および五残(残殺の気なり)を司る〉。
西王母せいおうぼに頭の凹凸した桃のかいてあるは、その蟠桃のく上等なのです。支那の内地にはその種類に大層大きくって美味しくってそれこそ東方朔とうほうさくが盗んで逃げそうなのもあるそうです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)