“黒手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろて50.0%
くろで25.0%
ブラックハンド25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてドアに手をかけると、グッと手前へ開いた。そこには外面とのも黒手くろてのような暗闇やみばかりが眼にうつった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
斉広なりひろがいつものように、殿中でんちゅうの一間で煙草をくゆらせていると、西王母せいおうぼを描いた金襖きんぶすまが、静にいて、黒手くろで黄八丈きはちじょうに、黒の紋附もんつきの羽織を着た坊主が一人、うやうやしく、彼の前へ這って出た。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こんな風に発達しておったら、米国式の黒手ブラックハンドが出来るのも遠くあるまい。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)