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被
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おおい
ふりがな文庫
“
被
(
おおい
)” の例文
寝衣
(
ねまき
)
の
衿
(
えり
)
をかき合せながら立っていってみると、
被
(
おおい
)
をかけた行燈のそばに、源六が
前跼
(
まえかが
)
みになって、しきりになにかしていた。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
短い糸はつなぎ合せて玉にしてあり、それも木綿と絹とが別にしてあって、幾つか
溜
(
たま
)
ると
蒲団
(
ふとん
)
の
被
(
おおい
)
などに織ってもらいます。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「そんな乱暴なことをいうやつがあるか。電灯の笠には、チャンと
被
(
おおい
)
がしてあるし、窓には戸もしめてあるよ。外から見えないからいいじゃないか」
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その途中吊台の
被
(
おおい
)
の
隙
(
すき
)
から外の方を見ると、
寒詣
(
かんまい
)
りらしい
白衣
(
びゃくえ
)
の一面に
卍
(
まんじ
)
を書いた行者らしい男が、手にした
提灯
(
ちょうちん
)
をぶらぶらさせながら後になり前になりして歩いていた。
天井裏の妖婆
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
不用な灯火は消し、他の必要なる灯火は、屋外に灯がもれぬよう黒い
被
(
おおい
)
をかけて下さい……
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
榻
(
ねだい
)
に寝た女が
蒼白
(
あおじろ
)
い左手を張り、その
掌
(
てのひら
)
で左の耳元を支えて、すぐ
鼻端
(
はなさき
)
に腰をかけた男とはなしているところであった。緑色の
被
(
おおい
)
をかけた電燈の光が、
艶
(
なまめ
)
かしく榻の
周囲
(
まわり
)
を照らしていた。
黄灯
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
懐中電灯にも、
被
(
おおい
)
がいる。上から直接見える火は、ことに用心しないといけない。
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“被”を含む語句
被仰
頬被
引被
被衣
被布
上被
被居
法被
被入
被物
頭被
被来
被下
蔽被
面被
外被
押被
被遊
打被
被存候
...