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袍
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うわぎ
ふりがな文庫
“
袍
(
うわぎ
)” の例文
王侍御は王給諌に逢おうと思って客の前へ着てゆく
巾
(
ずきん
)
と
袍
(
うわぎ
)
をさがしたが、二つとも見つからないので、すぐ出ることができなかった。
小翠
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
天子
(
てんし
)
さまはたいそう
頼政
(
よりまさ
)
の
手柄
(
てがら
)
をおほめになって、
獅子王
(
ししおう
)
というりっぱな
剣
(
つるぎ
)
に、お
袍
(
うわぎ
)
を
一重
(
ひとかさ
)
ね
添
(
そ
)
えて、
頼政
(
よりまさ
)
におやりになりました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
上殿から危うく転び落ちそうになったのを、背後から小姓が
袍
(
うわぎ
)
を押さえた。斉正は、たかが七面鳥のことで、将軍と争うほどのこともあるまい、と急に考え直した。
『七面鳥』と『忘れ褌』
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
間もなく蛙神夫婦が朱の
袍
(
うわぎ
)
を着てその家に姿を見せた。翌日になって十娘は
産蓐
(
さんじょく
)
について、一度に二人の男の子を生んだ。それから神との往来がひっきりなしに行われた。
青蛙神
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
史進もまた、こう貰ってばかりいてはと思って、家に伝わる
紅錦織
(
こうきんおり
)
を三
領
(
りょう
)
の
袍
(
うわぎ
)
に仕立てさせ、
脂
(
あぶら
)
ののッた
美味
(
うま
)
い羊の焼肉を大きな
盒
(
ふたもの
)
へいれて、日頃の礼にと、
山寨
(
さんさい
)
へ届けさせた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
大臣
(
だいじん
)
が
剣
(
つるぎ
)
とお
袍
(
うわぎ
)
を持って、
御殿
(
ごてん
)
のきざはしの上に
立
(
た
)
って、
頼政
(
よりまさ
)
にそれを
授
(
さず
)
けようとしました。
頼政
(
よりまさ
)
はきざはしの下にひざをついてそれを
頂
(
いただ
)
こうとしました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夜が明けて見に集まって来た者が数千人あったが、その
容
(
さま
)
を見て皆が拝んでいった。そして一日のうちに百金集まったので、そこでそれを南郊に葬ったが、
好事者
(
ものずき
)
は朱い冠に
袍
(
うわぎ
)
を着けて会葬した。
庚娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
“袍”の解説
袍(ほう)とは、日本や中国などで用いられる衣服。日本においては、朝服の上衣のひとつ。武官・幼年用の闕腋袍(けってきのほう。両わきの袖付けの下を縫い合わせない)と、文官用の縫腋袍(ほうえきのほう。袖付け下を縫い合わせる)がある。
(出典:Wikipedia)
袍
漢検1級
部首:⾐
10画
“袍”を含む語句
褞袍
素袍
戦袍
縕袍
袍衣
御袍
錦袍
寛袍
緑袍
衣袍
外袍
黄袍
懐袍
破褞袍
花戦袍
美袍
袍巻
纐纈袍
袍着
襤褸褞袍
...