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蛸
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だこ
ふりがな文庫
“
蛸
(
だこ
)” の例文
といっているとき、部屋の中からは、一人の役人が、頭から
湯気
(
ゆげ
)
を立てて、まるで
茹
(
う
)
で
蛸
(
だこ
)
のような真赤な顔で飛び出してきた。
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「アハハ。成る程。死んどる死んどる。ウデ
蛸
(
だこ
)
の
如
(
ごと
)
なって死んどる。酒で死ぬ奴あ
鰌
(
どじょう
)
ばっかりションガイナと来た」
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「畜生! どこで飲んできやがったんだ。やっと金を掴めやア チェッ、
茄
(
ゆ
)
で
蛸
(
だこ
)
になって帰ってきやがる……」
反逆
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
すすめ上手に、いつか、法印、すっかり酔わされて、まるでうで
蛸
(
だこ
)
のようないろになってゆくばかりだ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
その
身嗜
(
みだしな
)
みのために、絶えざる
考慮
(
こうりょ
)
を
払
(
はら
)
ったに
違
(
ちが
)
いない、女性の
身体
(
からだ
)
が、ゆで
蛸
(
だこ
)
か何かのように、鉤に
釣
(
つ
)
るされて、公衆の面前、しかも
何等
(
なんら
)
の同情もなく、
軽佻
(
けいちょう
)
な好奇心ばかりで
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
大懶獣草
(
メガテリウム・グラス
)
の
犢
(
こうし
)
ほどの葉や、スパイクのような
棘
(
とげ
)
をつけた大
蔦葛
(
つたかずら
)
の密生が、
鬱蒼
(
うっそう
)
と天日をへだてる樹葉の辺りまで伸びている。また、その
葉陰
(
はかげ
)
に
倨然
(
きょぜん
)
とわだかまっている、大
蛸
(
だこ
)
のような巨木の根。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ミミに痛いところを突込まれ、ベランは
茹
(
ゆ
)
で
蛸
(
だこ
)
のようになって、
只
(
ただ
)
呻
(
うな
)
るばかりだった。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その暗い三坪ばかりの土間に垢光りする木机と腰掛が並んで右側には酒樽桝棚、左の壁の上に釣った棚に
煮肴
(
にざかな
)
、
蒲鉾
(
かまぼこ
)
、するめ、うで
蛸
(
だこ
)
の類が並んで、
上
(
あが
)
り
框
(
かまち
)
に型ばかりの帳場格子がある。
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ドレゴはエミリーを浴室から追い出すと、ゆで
蛸
(
だこ
)
のように真ッ赤になった身体で立ち上り、タオルで拭うのもそこそこにして服を着かえると、エミリーを自家用車に乗せて
駛
(
はし
)
り出した。
地球発狂事件
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
洋紅
(
ようこう
)
で真赤に染めてあるウデ
蛸
(
だこ
)
の顔をながめた。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
“蛸(タコ)”の解説
タコ(蛸、鮹、章魚、鱆、海和魚、学名:octopoda)は、頭足綱 - 鞘形亜綱 - 八腕形上目のタコ目に分類される軟体動物の総称。
(出典:Wikipedia)
蛸
漢検準1級
部首:⾍
13画
“蛸”を含む語句
蛸樹
飯蛸
大蛸
茹蛸
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小蛸
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乾蛸
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蛸絞
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