“蛸市”の読み方と例文
読み方割合
たこいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お父さんはこの二十年の間、蛸市たこいちとか赤鬼とか、世間樣から存分なことをいはれながら、一心不亂にお金を溜めました。
蛸市たこいちとか何とか言いやがって、この俺を虫ケラのように思った長屋の奴らや、俺に足腰をませて大きな面をした町内の旦那衆を見返してやるから、——というのが口癖で、好きなものも食わず
「親分さん、錢形の親分さんでせう。よく存じてゐますよ、隣の蛸市たこいちが、私が一番怪しいつて言つたでせう。五貫目もある小判入りの柱が私に持てるか持てないか、考へても見て下さいよ、ね、親分さん」