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虹色
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にじいろ
ふりがな文庫
“
虹色
(
にじいろ
)” の例文
それらのなかには赤だの青だの黄だの紫だのがまじっていて、それらが全体として
虹色
(
にじいろ
)
になって見えることに気がついた。
恢復期
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
すると、誰しも太陽を見つめる時、むらさき色の半陰影が輪を描くように、彼女はすべて
虹色
(
にじいろ
)
にかがやいていました。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
かみしめたその左の腕から血がぽたぽたとしたたっていた。そのしたたりが腕から離れて宙に飛ぶごとに、
虹色
(
にじいろ
)
にきらきらと
巴
(
ともえ
)
を描いて飛び
跳
(
おど
)
った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
虹色
(
にじいろ
)
に染められた霧の気流がくるめく空に、
黄昏
(
たそが
)
れと、方角を知るのみで、やがて全軍は、山の見えない山の中に、ただ赤々と、火を
焚
(
た
)
いて、夜を
更
(
ふ
)
かしていた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、その
虹色
(
にじいろ
)
をした汚れた
古硝子
(
ふるガラス
)
のうえの光の乱反射の中に、曾て生あるものとして、または肖像画として彼の眼に触れた、見覚えのある面影が浮かぶのであった。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
水色
(
みづいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
虹色
(
にじいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
怪獸
(
シメエル
)
の眼に浮ぶあやしい色、水色の
薔薇
(
ばら
)
の花、おまへの
瞼
(
まぶた
)
を少しおあげ、
怪獸
(
シメエル
)
よ、おまへは
面
(
めん
)
と向つて、ぢつと眼と眼と合せるのが
恐
(
こは
)
いのか、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
テーブルの上におきっ放しにしてある灰色(二十五ルーブリ)や
虹色
(
にじいろ
)
(百ルーブリ)の紙幣が、またしても目の中でちらついたが、彼女はすばやくそれから顔をそむけて、ルージンを見上げた。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
四、五段の船そこ
梯子
(
ばしご
)
から上に上半身を出す。とたんに、眼もとを
顰
(
しか
)
めた。まだ海上はいちめんな
狭霧
(
さぎり
)
だが、大きな旭日と、
波映
(
はえい
)
の揺れに、物みな
虹色
(
にじいろ
)
に燃えていたのである。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外の大気は明るく、武者陣の甲冑には、
冬陽
(
ふゆび
)
が
虹色
(
にじいろ
)
に
陽炎
(
かげろう
)
していた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
虹色
(
にじいろ
)
の
陽
(
ひ
)
が高くのぼってきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
虹
常用漢字
中学
部首:⾍
9画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“虹”で始まる語句
虹
虹霓
虹鱒
虹彩
虹猫
虹汀
虹口
虹渡
虹光
虹梁