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薄曇
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うすぐも
ふりがな文庫
“
薄曇
(
うすぐも
)” の例文
先刻
(
さつき
)
まで
蒼
(
あを
)
かつた
空
(
そら
)
も、
何時
(
いつ
)
とはなし一
面
(
めん
)
に
薄曇
(
うすぐも
)
つて、
其処
(
そこ
)
らが
急
(
きふ
)
に
息苦
(
いきぐる
)
しく、
頭脳
(
あたま
)
は一
層
(
さう
)
圧
(
おし
)
つけられるやうになる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
生憎
(
あいにく
)
野末の空少し
薄曇
(
うすぐも
)
りして、筑波も野州上州の山も近い
秩父
(
ちちぶ
)
の山も東京の影も今日は見えぬが
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
其処
(
そこ
)
で、
立
(
た
)
ち
佇
(
どま
)
って、ちょっと気を
注
(
つ
)
けたが、もう
留
(
や
)
んで
寂
(
ひっそ
)
りする。——秋の彼岸過ぎ三時
下
(
さが
)
りの、西日が
薄曇
(
うすぐも
)
った時であった。この秋の空ながら、まだ降りそうではない。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄曇
(
うすぐも
)
る日はどんみりと
霜
(
しも
)
をれて
乙州
(
おとくに
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
薄曇
(
うすぐも
)
る
不斷
(
ふだん
)
の
息
(
いき
)
に
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
朝は晴、やがて
薄曇
(
うすぐも
)
って寒かったが、
正午頃
(
しょうごころ
)
からまた日が出て
暖
(
あたたか
)
になった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
曇
常用漢字
中学
部首:⽇
16画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷