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華美
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はなやか
ふりがな文庫
“
華美
(
はなやか
)” の例文
ああ、その瀑布の轟き——
華美
(
はなやか
)
な
邪魁
(
グロテスク
)
な夢は、まさにいかなる理法をもってしても律し得ようのない、変畸狂態のきわみではないか。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あの
華美
(
はなやか
)
だった部屋だというのか。熊の毛皮を打ち掛けた
黒檀
(
こくたん
)
の
牀几
(
しょうぎ
)
はどこへ行った。夜昼絶えず燃えていた銀の香炉もないではないか。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
華美
(
はなやか
)
な前途はもう彼の前に
横
(
よこた
)
わっていなかった。何かに付けて
後
(
うしろ
)
を振り返りがちな彼と
対坐
(
たいざ
)
している健三は、自分の進んで行くべき生活の方向から逆に引き戻されるような気がした。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
昨日
(
きのふ
)
までは
經廻
(
へめぐ
)
る
旅路
(
たび
)
の
幾
(
いく
)
千
里
(
り
)
、
憂
(
う
)
き
時
(
とき
)
も
樂
(
たの
)
しき
時
(
とき
)
も
語
(
かた
)
らふ
人
(
ひと
)
とては
一人
(
ひとり
)
もなく、
晨
(
あした
)
に
明星
(
めうぜう
)
の
清
(
すゞ
)
しき
光
(
ひかり
)
を
望
(
のぞ
)
み、
夕
(
ゆふべ
)
に
晩照
(
ゆふやけ
)
の
華美
(
はなやか
)
なる
景色
(
けしき
)
を
眺
(
なが
)
むるにも
只
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
、
吾
(
われ
)
と
吾心
(
わがこゝろ
)
を
慰
(
なぐさ
)
むるのみであつたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
隣室へ通う三つの戸口へこればかりは
華美
(
はなやか
)
な物として垂れ掛けた
金襴
(
きんらん
)
の垂れ
布
(
ぎぬ
)
等を、幻想の国のお
伽噺
(
とぎばなし
)
のように、
模糊髣髴
(
もこほうふつ
)
と浮き出させている。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
と
嘲
(
あざ
)
けるように叫び出したのは充分多四郎の甘言によって江戸の
華美
(
はなやか
)
さを植え付けられた彼女山吹に他ならなかった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
黒の垂れ布を一つ隔てた、ここ、後房の有様は、陰惨たる前房とは似ても似つかぬ、愉快な
華美
(
はなやか
)
なものであった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼
誅
(
ちゅう
)
されてない今は御獄冠者の居間として、
華美
(
はなやか
)
であった装飾など総て一切取り去られ、いかにも武将の
住居
(
すまい
)
場所らしく、弓矢鉄砲刀鎗によって、さも
厳
(
いかめ
)
しく装われている。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「いいえ江戸は美しい人達の
華美
(
はなやか
)
に遊びくらしている極楽だということでござります!」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と戸が内側へ音もなく開き、
華美
(
はなやか
)
な女部屋が現われた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
華
常用漢字
中学
部首:⾋
10画
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
“華美”で始まる語句
華美奴
華美好
華美姿
華美造
華美享楽
華美濃艶
華美華美
華美豪奢