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芳紀
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とし
ふりがな文庫
“
芳紀
(
とし
)” の例文
芳紀
(
とし
)
の数とやや
斉
(
ひと
)
しい、二十五番の上客である。しがみ着いて
凭
(
よ
)
りかかった、机の下で、前褄を合せながら、膝を浮して
此方
(
こなた
)
を見向き
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
芳紀
(
とし
)
のほども、美しさに過ぎて、幾つぐらいとも計りがたいが、
蘭瞼細腰
(
らんけんさいよう
)
の
羅
(
うすもの
)
すがたは、むしろ天女に近いと云ってもいい。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「懐疑は悲観の
児
(
こ
)
なりサ、
彼女
(
かれ
)
芳紀
(
とし
)
既に二十二—三、
未
(
いま
)
だ
出頭
(
しゆつとう
)
の
天
(
てん
)
無しなのだ、御所望とあらば、僕
聊
(
いさゝ
)
か君の為めに
月下氷人
(
げつかひようじん
)
たらんか、ハヽヽヽヽヽ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
否、われははや年多くとりたり。この時
傍聽
(
かたへぎき
)
したりしわれ、おん身の
芳紀
(
とし
)
いくばくぞと問ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それを
芳紀
(
とし
)
も若くッてかつ婦人の身でいながら稽古してお出でなさる、感心な者だ。だからこの近辺じゃアこう言やア失敬のようだけれども、
鳶
(
とび
)
が
鷹
(
たか
)
とはあの事だと言ッて評判していますゼ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
貂蝉は、
芳紀
(
とし
)
十八、その天性の麗わしさは、この後園の芙蓉の花でも、
桃李
(
とうり
)
の色香でも、彼女の美には競えなかった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
芳紀
(
とし
)
正に
二八
(
にはち
)
ながら、
男女
(
おとこおんな
)
も
雌雄
(
めお
)
の浪、権兵衛も七蔵も、頼朝も為朝も、
立烏帽子
(
たてえぼし
)
というものも、そこらの
巌
(
いわお
)
の名と覚えて、崖に生えぬきの色気なし、
形
(
なり
)
にも
態
(
ふり
)
にも構わばこそ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“芳紀”の意味
《名詞》
年頃の女性の年齢。
(出典:Wiktionary)
芳
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
紀
常用漢字
小5
部首:⽷
9画
“芳”で始まる語句
芳
芳香
芳醇
芳町
芳年
芳志
芳賀
芳野
芳幾
芳芬