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芒
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のぎ
ふりがな文庫
“
芒
(
のぎ
)” の例文
穗首まで黄いろくなり、
芒
(
のぎ
)
は金の針のやうに、今が丁度刈り時である。株は充分に張つて畝間は歩くのもやつとなほどだ。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
すなわちその一つは Lolium perenne L. で俗に Rye-Grass といい、ホソムギの和名があり、その花には
芒
(
のぎ
)
がない。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ノギというのは麦の
芒
(
のぎ
)
のことで、この草の実の形が麦の穂に似ているからだと、説明しているがそれも信じられない。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それは天を往く列車であり、それにくらべれば地上を這いつくばうちっぽけな列車は槍の穂の
芒
(
のぎ
)
にすぎない。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
これから私たちにはまだ
麦
(
むぎ
)
こなしの仕事が
残
(
のこ
)
っています。天気が
悪
(
わる
)
くてよく
乾
(
かわ
)
かないで
困
(
こま
)
ります。麦こなしは
芒
(
のぎ
)
がえらえらからだに入って大へんつらい仕事です。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
藁色
(
わらいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
稜鏡
(
プリズム
)
の
生硬
(
なま
)
な色にたち
雜
(
まざ
)
つた黄ばんだ金剛石のやうに
藁色
(
わらいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、扇のかげで心と心とをひしと合せて、
芒
(
のぎ
)
の
匂
(
にほひ
)
をかいでゐる
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
露つけて今朝すばらしく
眞青
(
まさを
)
なりうしのしつぺいの放射線の
芒
(
のぎ
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
次に外粰と内粰とが同じく向い合いになって居り、この内粰には長い
芒
(
のぎ
)
がある。次に極小い鱗被と云う二鱗片がある。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
麦こなしは
芒
(
のぎ
)
がえらえらからだに入って大へんつらい仕事です。百姓の仕事の中ではいちばんいやだとみんなが云ひます。この辺ではこの仕事を夏の病気とさへ云ひます。
イギリス海岸
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
露つけて今朝すばらしく
真青
(
まさを
)
なりうしのしつぺいの放射線の
芒
(
のぎ
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
芒
(
のぎ
)
の穗に小寥ひるがほをみなへし遊び
歩
(
あり
)
かな月夜よろしみ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
芒
(
のぎ
)
の穂に小寥ひるがほをみなへし遊び
歩
(
あり
)
かな月夜よろしみ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
花まじる
深田
(
ふけだ
)
の草の
芒
(
のぎ
)
の穂は夏の朝日に見るべかりけり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
国思ふ心はもとなとどまらず雨はさ青の
芒
(
のぎ
)
を流らふ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“芒”の解説
芒(のぎ)は、コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある棘状の突起のこと。のげ、ぼう、はしかとも言う。ススキのことを芒とも書くが、これに似たイネ科の植物にオギ(荻)がある。ススキには芒があるが、オギには芒がない。二十四節気のうち芒種(ぼうしゅ)は、芒を持つ植物の種を蒔く時期のことである。また、陶器などの表面に現れる芒状の細長い斑紋を芒になぞらえて芒目(のぎめ)と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
芒
漢検1級
部首:⾋
6画
“芒”を含む語句
光芒
青芒
枯芒
鋒芒
芒刺
芒尾花
芒鞋
花芒
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穂芒
芒叢
萩芒
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芒蘭
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金芒
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