“興(けふ)” の例文
此折(このおり)何(なに)とも思(おも)はれず、切(せ)めて歸(かへ)りは鳥(とり)でも喰(た)べてと機嫌(きげん)を取(と)られるほど物(もの)がなしく、逃(に)げ出(だ)すやうにして一散(さん)に家路(いゑぢ)を急(いそ)げば、興(けふ)こと/\く盡(つ)きて與(よ)四郎(らう)は唯(たゞ)お美尾(みを)が身(み)の病氣(いたつき)に胸(むね)をいためぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)