脚夫きやくふ)” の例文
さて新道が出来ると人力じんりきが通る。荷車は干魚ほしうをなどを積んで通る。郵便脚夫きやくふが走る。後には乗合馬車のりあひばしやが通り、新発田しばたの第十六聯隊れんたいも通つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
眞中頃まんなかごろで、向岸むかうぎしからけて郵便脚夫いうびんきやくふ行合ゆきあつて、遣違やりちがひに一緒いつしよになつたが、わかれてはし兩端りやうはしへ、脚夫きやくふはつか/\と間近まぢかて、與吉よきちの、たふれながらになかばんだ銀杏いてふかげちひさくなつた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
陰気な郵便脚夫きやくふのやうに
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
郵便脚夫きやくふのうしろから
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)