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緋房
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ひぶさ
ふりがな文庫
“
緋房
(
ひぶさ
)” の例文
そのいでたちを見るに、
緋房
(
ひぶさ
)
のついた
鉢兜
(
はちかぶと
)
、
鋳物綴
(
いものつづ
)
りの
鍍金
(
ときん
)
の
甲
(
よろい
)
、下には古物ながら
蜀江
(
しょっこう
)
の袖をちらつかせ、
半月形
(
はんげつなり
)
の
革
(
かわ
)
靴をはいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こればかりは本式らしい金モールと
緋房
(
ひぶさ
)
を飾った
紫緞子
(
むらさきどんす
)
の寝台が置いてあって、女王様のお
寝間
(
ねま
)
じみた
黄絹
(
きぎぬ
)
の
帷帳
(
とばり
)
が、やはり金モールと緋房ずくめの四角い
天蓋
(
てんがい
)
から
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
誰
(
たれ
)
か似る鳴けようたへとあやさるる
緋房
(
ひぶさ
)
の
籠
(
かご
)
の美しき鳥
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
尖
(
とん
)
がり
帽
(
ぼう
)
の
緋房
(
ひぶさ
)
も
伊達
(
だて
)
ぢやない。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それを着て、
白紫
(
びゃくし
)
の
縞脚絆
(
しまきゃはん
)
に、
緋房
(
ひぶさ
)
の垂れた黒の
乾漆笠
(
かんしつがさ
)
をかぶり、野太刀を
打
(
ぶ
)
っ込み、
樫
(
かし
)
の一棒を手に、武松は
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
金砂子
(
きんすなご
)
の
覆輪
(
ふくりん
)
を取った
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)
に、燃ゆるような
緋房
(
ひぶさ
)
をかけ、銀色の
轡
(
くつわ
)
に
紫白
(
しはく
)
の手綱。——甚内の眼は射られた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青粘土
(
あおねんど
)
みたいに沈んでいるが、まなこは鯉の
金瞳
(
きんどう
)
のごとく、
黒漆
(
こくしつ
)
のアゴ
髯
(
ひげ
)
をそよがせ、身のたけすぐれ、よく強弓をひき、つねに持つ
緋房
(
ひぶさ
)
かざりの一
鎗
(
そう
)
も伊達ではないと、城内はおろか
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
緋
漢検準1級
部首:⽷
14画
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
“緋”で始まる語句
緋
緋縮緬
緋鯉
緋色
緋縅
緋鹿子
緋毛氈
緋葉
緋桃
緋羅紗