トップ
>
細格子
>
ほそごうし
ふりがな文庫
“
細格子
(
ほそごうし
)” の例文
とお
次
(
つぎ
)
から包を持ってまいり、取出して見せました。唐手の縞柄は
端手
(
はで
)
でもなく、縞縮緬は
細格子
(
ほそごうし
)
で、色気も宜うございます。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小粋
(
こいき
)
な
細格子
(
ほそごうし
)
の中をのぞいたが、庄次郎は、
気
(
き
)
が
怯
(
ひる
)
んでしまって、少年の
動悸
(
ときめき
)
に似たものが、顔へ、のぼってきた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葡萄茶
(
えびちや
)
の
細格子
(
ほそごうし
)
の
縞御召
(
しまおめし
)
に
勝色裏
(
かついろうら
)
の
袷
(
あはせ
)
を着て、羽織は
小紋縮緬
(
こもんちりめん
)
の
一紋
(
ひとつもん
)
、
阿蘭陀
(
オランダ
)
模様の
七糸
(
しつちん
)
の
袱紗帯
(
ふくさおび
)
に
金鎖子
(
きんぐさり
)
の
繊
(
ほそ
)
きを引入れて、
嬌
(
なまめかし
)
き友禅染の
襦袢
(
じゆばん
)
の
袖
(
そで
)
して口元を
拭
(
ぬぐ
)
ひつつ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
だが、その諦めも、時折、
隣家
(
となり
)
の
細格子
(
ほそごうし
)
をそっと開けて入る、いわゆる彼女の「旦那」なる人の姿を見るときには、
焦々
(
いらいら
)
して、一日、落ち着かないこともある。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
牡丹刷毛
(
ぼたんばけ
)
をもって、しきりと顔をはいていたいろは茶屋のお
品
(
しな
)
は、塗りあげた肌を入れて鏡台を片よせると、そこの出窓をあけて表も見ずに、
手斧削
(
ちょうなけず
)
りの
細格子
(
ほそごうし
)
の間から
鬢盥
(
びんだらい
)
の水をサッと
撒
(
ま
)
いた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
格
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“細”で始まる語句
細
細々
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細道
細紐