むらさ)” の例文
染出そめいだしたる萌黄緞子もえぎどんす油箪ゆたんを掛て二棹宰領四人づつ次に黒塗くろぬり金紋きんもんむらさきの化粧紐けしやうひもかけたる先箱二ツ徒士十人次に黒天鵞絨に白く御紋ごもん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
押立おしたて玄關にはむらさき縮緬の幕をはり威儀ゐぎ嚴重げんぢうに構へたり此時下の本陣には播州ばんしう姫路ひめぢの城主酒井雅樂頭殿どの歸國の折柄にて御旅宿なりしが雅樂頭うたのかみ殿上の本陣に天一坊旅宿の由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つうじければ山内先生の御出とならば自身に出迎でむかうべしと何か下心したごころのある天忠が出來いできた行粧ぎやうさう徒士かち二人を先立自身はむらさきの法衣ころも古金襴こきんらん袈裟けさかけかしらには帽子ばうしを戴き右の手に中啓ちうけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)