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突風
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とっぷう
ふりがな文庫
“
突風
(
とっぷう
)” の例文
とつぜん、
坂
(
さか
)
の
上
(
うえ
)
から、おそろしい
突風
(
とっぷう
)
が、やってきて、あっというまに、
女
(
おんな
)
のさしている
日
(
ひ
)
がさをさらって、
青空
(
あおぞら
)
へ
高
(
たか
)
く、
風車
(
かざぐるま
)
のように、まきあげました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天候は大あらしに急変した、
激浪
(
げきろう
)
と
突風
(
とっぷう
)
にもまれて、
帆柱
(
ほばしら
)
は吹き折れ、かじは流され、船はまったく自由を失った。みなは船底にかじりついて生きた心持ちもない。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ノアノパリの
絶壁
(
ぜっぺき
)
上に立ち、世界で三番目に強いと言われる風速何十
米
(
メエトル
)
かの
突風
(
とっぷう
)
、顔をたえず
叩
(
たた
)
かれ
上衣
(
うわぎ
)
をしょっちゅう
捲
(
ま
)
くられているような烈風を受けつつ、眺めた景色は
髣髴
(
ほうふつ
)
と
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
突風
(
とっぷう
)
に見まわれた
紙屑
(
かみくず
)
か、
白日
(
はくじつ
)
に照らされた
蜘蛛
(
くも
)
の子のように、クルクル舞いをして呂宋兵衛とその手下ども、スルスルと
土手草
(
どてくさ
)
へとびついて、
雑木林
(
ぞうきばやし
)
の深みへもぐりこんだかと思うと
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とたんに一陣の
突風
(
とっぷう
)
と共に、先頭のトラックが、側を駆けぬけた。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
大地をめくり返すような一陣の
突風
(
とっぷう
)
! と同時に、パッと
翼
(
つばさ
)
をひろげた
金瞳
(
きんどう
)
の
黒鷲
(
くろわし
)
は、ひとりを
片
(
かた
)
つばさではねとばし、あなよというまに、あとのひとりの肩先へとび乗って、銀の
爪
(
つめ
)
をいかり立ッて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
突風
(
とっぷう
)
が、帆をゆすぶった。
帆柱
(
ほばしら
)
がぎいぎいと悲鳴をあげた。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“突風”の意味
《名詞》
突風 (とっぷう)
突然吹いてくる強風。疾風。ガスト。ブラスト。
(出典:Wiktionary)
“突風”の解説
突風(とっぷう、en: blast, gust)は、瞬時に吹く強風。積乱雲などに伴って起こる。
(出典:Wikipedia)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張