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石清水
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いわしみず
ふりがな文庫
“
石清水
(
いわしみず
)” の例文
わたしは眼をあげてその
石清水
(
いわしみず
)
の山かげを仰ぎ、それとさしむかいに神社の北の方にそびえている天王山のいただきをのぞんだ。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
(三)は
石清水
(
いわしみず
)
物語と呼ばれている部分で、信玄や老臣たちの語録である。これは古老の言い伝えによったものらしいが、非常におもしろい。
埋もれた日本:――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況――
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
「あれは建武元年の秋、紅葉のさかり頃。
石清水
(
いわしみず
)
の
行幸
(
みゆき
)
にしたがい、われらも、また足利殿も、
供奉
(
ぐぶ
)
いたしたことがあった」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奏楽者も
石清水
(
いわしみず
)
や
賀茂
(
かも
)
の臨時祭に使われる専門家がより整えられたのであるが、ほかから二人加えられたのは
近衛府
(
このえふ
)
の中で音楽の
上手
(
じょうず
)
として有名になっている人であった。
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
石清水
(
いわしみず
)
行幸のおりにすでにそのうわさのあった前侍従中山忠光を中心とする一派の志士が、今度の大和行幸を機会に
鳳輦
(
ほうれん
)
を途中に擁し奉るというような風説さえ伝えられた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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著名な出来事を列挙しただけでも、攘夷祈願のための
加茂
(
かも
)
行幸(三月)を皮切りに
石清水
(
いわしみず
)
行幸(四月)、そのとき五月十日攘夷期限の詔勅。その五月十日から長藩の外艦砲撃。
尊攘戦略史
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
すなわちこの
石清水
(
いわしみず
)
八幡の伝説なども、後になるほどだんだんに数が多くなったわけでありますが、それがお社も何もない里の中や道の傍、または人家の間に
挾
(
はさ
)
まってしまうと
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
七つの
年
(
とし
)
に
石清水
(
いわしみず
)
八幡
(
はちまん
)
のお
宮
(
みや
)
で
元服
(
げんぷく
)
して、
八幡太郎
(
はちまんたろう
)
義家
(
よしいえ
)
と
名
(
な
)
のりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
まるで
石清水
(
いわしみず
)
でもそこら中から湧き出そうな
幽邃
(
ゆうすい
)
な肌寒い感じであった。
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
鶴ヶ岡
八幡宮
(
はちまんぐう
)
は、
康平
(
こうへい
)
の秋、ご父子が奥州征伐のご祈願に、
石清水
(
いわしみず
)
を
勧請
(
かんじょう
)
なされたのがその縁起であるやに聞いておる
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『山州名跡志』の引用した
石清水
(
いわしみず
)
のアテの木には、椏の字を書いているが、これは木篇に悪の字などはない上に、あまり感心せぬからこう改めたので、こんな和製の新字の生まれたのも
アテヌキという地名
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
帝
(
みかど
)
には御祈願のため、すでに
加茂
(
かも
)
へ行幸せられ、そのおりは家茂および一橋慶喜以下の諸有司、それに在京の諸藩士が
鳳輦
(
ほうれん
)
に
供奉
(
ぐぶ
)
したことが報じてあり、さらに
石清水
(
いわしみず
)
へも行幸の
思
(
おぼ
)
し召しがあって
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「きょうきめたばかりだが、
石清水
(
いわしみず
)
へ
詣
(
まい
)
って、二十一日二日と、
参籠
(
さんろう
)
の約になっておる」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
石清水
(
いわしみず
)
は京都の町中からおよそ三里ほどの遠さにある。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
尊氏旗上げの地、篠村八幡では、尊氏直筆の“
願文
(
がんもん
)
”を見た。尊氏の筆蹟は、例の
石清水
(
いわしみず
)
の仮名がきの願文でも、このようなかたい楷書の物でもみな武将に似あわずどこか優しいところがある。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みくるまは早朝、都門を発し、淀川のみなみ、男山の
石清水
(
いわしみず
)
八幡に御着。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“石清水”で始まる語句
石清水行幸
石清水八幡
石清水八幡宮
石清水臨時祭