石塊せきかい)” の例文
と、アンは叫んだが、そのまま速力をゆるめないで驀進ばくしんした。その辻のところでは、半壊はんかいの建物から、また、ばらばらと石塊せきかいがふってきた。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さうしてこれが通過つうかしたあとにはたゞ火山灰かざんばひやラピリのみならず、おほきな石塊せきかい混入こんにゆうしてゐた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
のろわばあな二つだ!」と、かれは、いいながら、石塊せきかいげつけて、一げきのもとに、かえるもとかげももろともに粉砕ふんさいして、まえまわしい光景こうけい払拭ふっしょくしようとあせったのです。
棒、石塊せきかい、刀、おの、その他いろいろな兇器が僕の頭上に降って来た。——僕は昏倒こんとうした。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いま、かわ工事こうじをして、った石塊せきかいがたくさんあるのだ。さがせば、いろんないしつかるよ。きんは、紫色むらさきいろをしているだろう。ちか、ちかひか黄銅鉱おうどうこうと、それに、方解石ほうかいせきが、いちばんおおい。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
進少年は、かねて月の世界には黄金が捨てるほどあると聞いたが、こんな風に地球の石塊せきかいと同じように、そこらじゅう無造作むぞうさほうりだしてあるのを見ては、夢に夢みるような心地がした。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)