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矢頃
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やごろ
ふりがな文庫
“
矢頃
(
やごろ
)” の例文
矢頃
(
やごろ
)
あまりに近かりしかば、銃をすてて熊に
抱
(
かか
)
えつき雪の上を
転
(
ころ
)
びて、谷へ下る。
連
(
つれ
)
の男これを救わんと思えども力及ばず。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ともかくも運命の環は急加速度で縮まって行って、いよいよ
矢頃
(
やごろ
)
はよしという瞬間に、要太の突き出した
叉手網
(
さであみ
)
はほとんど水平に
空
(
くう
)
を切って飛んで行く。
鴫突き
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ヂュリ さア、
好
(
す
)
いても
見
(
み
)
ませう、
見
(
み
)
て
好
(
す
)
かるゝものなら。とはいへ、わたしの
目
(
め
)
の
矢頃
(
やごろ
)
は、
母
(
はゝ
)
さまのお
許
(
ゆる
)
しをば
限
(
かぎ
)
りにして、それより
強
(
きつ
)
うは
射込
(
いこ
)
まぬやうにいたしませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
かくてはからず時をうつし日も
暮
(
くれ
)
かゝる
皈
(
かへ
)
りみち、やがて吾が村へ入らんとする雪の山
蔭
(
かげ
)
に
狼
(
おほかみ
)
物を
喰
(
くら
)
ふを見つけ、
矢頃
(
やごろ
)
にねらひより
火蓋
(
ひぶた
)
をきりしにあやまたずうちおとしぬ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
矢頃
(
やごろ
)
を見はからって、撃った。なにしろ、三、四尺の距離しかないのですから、外れっこありません。頭の真ん中へ、弾は命中しました。四十貫の巨体は地響きたてて倒れました。
熊狩名人
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
▼ もっと見る
矢頃
(
やごろ
)
を計ってから語気をかえてずっと
下手
(
したで
)
になって
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「甲賀坊、
矢頃
(
やごろ
)
の所へ
逆茂木
(
さかもぎ
)
は」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かくてはからず時をうつし日も
暮
(
くれ
)
かゝる
皈
(
かへ
)
りみち、やがて吾が村へ入らんとする雪の山
蔭
(
かげ
)
に
狼
(
おほかみ
)
物を
喰
(
くら
)
ふを見つけ、
矢頃
(
やごろ
)
にねらひより
火蓋
(
ひぶた
)
をきりしにあやまたずうちおとしぬ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
頃
常用漢字
中学
部首:⾴
11画
“矢”で始まる語句
矢張
矢
矢鱈
矢庭
矢立
矢絣
矢来
矢先
矢弾
矢筈