“やごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢頃66.7%
矢比25.0%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともかくも運命の環は急加速度で縮まって行って、いよいよ矢頃やごろはよしという瞬間に、要太の突き出した叉手網さであみはほとんど水平にくうを切って飛んで行く。
鴫突き (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
矢比やごろを測つてひょうと放てば。竄点ねらい誤たず、かれが右のまなこ篦深のぶかくも突立つったちしかば、さしもにたけき黄金丸も、何かはもってたまるべき、たちま撲地はたと倒れしが四足を悶掻もがいてしんでけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
燕王はあらかじめ景隆を吾が堅城の下に致して之をつくさんことを期せしに、景隆既にやごろに入りきたりぬ、何ぞを放たざらんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)