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瞹眛
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あいまい
ふりがな文庫
“
瞹眛
(
あいまい
)” の例文
自分は
瞹眛
(
あいまい
)
な返事をして、早く立ちたいような気のする尻を元の席に
据
(
す
)
えていた。そうして
本棚
(
ほんだな
)
の上に載せてある女の首をちょいちょい眺めた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
で、その
言
(
い
)
う
所
(
ところ
)
は
終
(
つい
)
に一つことに
帰
(
き
)
してしまう。
町
(
まち
)
で
生活
(
せいかつ
)
するのは
好
(
この
)
ましく
無
(
な
)
い。
社会
(
しゃかい
)
には
高尚
(
こうしょう
)
なる
興味
(
インテレース
)
が
無
(
な
)
い。
社会
(
しゃかい
)
は
瞹眛
(
あいまい
)
な、
無意味
(
むいみ
)
な
生活
(
せいかつ
)
を
為
(
な
)
している。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
絶えてこれを知る者あらず。
凡
(
およ
)
そ人生
箇々
(
ここ
)
の裏面には必ず
如此
(
かくのごと
)
き内情
若
(
もし
)
くは秘密とも謂ふべき者ありながら、
幸
(
さいはひ
)
に他の
穿鑿
(
せんさく
)
を免れて、
瞹眛
(
あいまい
)
の
裏
(
うち
)
に葬られ
畢
(
をは
)
んぬる
例
(
ためし
)
尠
(
すくな
)
からず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
岡田は「ええまあお
蔭
(
かげ
)
さまで」と云ったような
瞹眛
(
あいまい
)
な
挨拶
(
あいさつ
)
をしたが、その挨拶のうちには一種
嬉
(
うれ
)
しそうな調子もあった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
始終
(
しじゅう
)
興奮
(
こうふん
)
して、
燥気
(
いらいら
)
して、
瞹眛
(
あいまい
)
なある
待
(
ま
)
つことで
気
(
き
)
が
張
(
は
)
っている
様子
(
ようす
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
お重にやり込められると、自分は無言の降意を表するごとくにあははと笑ったり、わざと短い
口髭
(
くちひげ
)
を
撫
(
な
)
でたり、時によると例の通り煙草に火を
点
(
つ
)
けて
瞹眛
(
あいまい
)
な煙を吐いたりした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
瞹眛
(
あいまい
)
な約束をやめてくれと云うのもさほど不義理とは受取れない。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そうですね」と
瞹眛
(
あいまい
)
に受ける。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
瞹
部首:⽬
18画
眛
漢検1級
部首:⽬
10画
“瞹眛”で始まる語句
瞹眛派