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真個
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しんこ
ふりがな文庫
“
真個
(
しんこ
)” の例文
旧字:
眞個
されば
真個
(
しんこ
)
の富強は決して一躍して
獲
(
え
)
られるべきものではない、必ずや深くその根本を培養し、その素養を確実にせねばなりません。
国民教育の複本位
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
彼の家庭は
真個
(
しんこ
)
に日本における家庭の標本なり、模範なり。彼
自
(
みず
)
から曰く、「謹んで吾が父母
伯叔
(
はくしゅく
)
を観るに、忠厚勤倹を以て本と為す」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
最後の一隊二百人こそはいわゆる
真個
(
しんこ
)
の主戦隊であって、盛んに山上から
矢石
(
しせき
)
を飛ばせ、敵をして山上へ近付けしめない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これと共に公衆の俳優に対する愛情もまたその性質を変じて、
例
(
たと
)
へば武道
荒事
(
あらごと
)
の役者に対しては
宛
(
さなが
)
ら
真個
(
しんこ
)
の英雄を崇拝
憧憬
(
しょうけい
)
するが如きものとなれり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これは墨色判断ではなくて、
真個
(
しんこ
)
の書道の上からである。筆者がもし虚偽で書けば、そのまま字の上に現われ、似せて書けば鋳型によって流れ出ずる活字と同じく、なんら生命なきものになる。
鑑賞力なくして習字する勿れ
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
▼ もっと見る
呆
(
あき
)
れもし、怒りもし、
苛立
(
いらだ
)
ちもしたりけるが、
真個
(
しんこ
)
天真なる
状
(
さま
)
見えて
言
(
ことば
)
を飾るとは思はれざるにぞ、これ実に白痴者なるかを疑ひつつ、一応試に愛国の何たるかを教え見むとや、少しく色を和げる
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
藤田氏が
真個
(
しんこ
)
の主戦論者ならず、水戸烈公がまた真個の主戦論者ならざるは、既に世人が知る所、その嘉永六年烈公が阿部伊勢守に書を与え
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
真個
(
しんこ
)
の富国強兵とは、単に国民の
財嚢
(
ざいのう
)
重きの
謂
(
いい
)
ではない。また海陸の軍備の整えるを申すのでもない。
国民教育の複本位
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
今はこれまで! ……おおおおそれにしても死の間際に、
真個
(
しんこ
)
の謀反人を一族に持ち、恥じなきその顔を見ようとは! ——
冥路
(
よみじ
)
の
障
(
さわ
)
り、あら無念や! ……が、そのためこの国長
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
真個温柔郷此堤
真個
(
しんこ
)
の
温柔郷
(
おんじゅうきょう
)
なり
此
(
こ
)
の
堤
(
つつみ
)
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
この点においては吉田は、
真個
(
しんこ
)
に佐久間の弟子たるに
愧
(
は
)
じざるなり。佐久間は、真個に吉田の師たるに
愧
(
は
)
じざるなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
実は私は
能
(
よ
)
く知りませぬが、随分男女同権という事、ある社会に於てはあるけれども、私の言うのはそういう意味ではないので、
真個
(
しんこ
)
富国強兵の実を挙げんとせば必ずや女子の智識を開発
上進
(
じょうしん
)
し
国民教育の複本位
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
個
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮