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盛上
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もりあが
ふりがな文庫
“
盛上
(
もりあが
)” の例文
あの人が訴人するか、屯所へ引渡したのなら別だけれど、あんな臆病者に、そんなことが出来る筈も無し——
盛上
(
もりあが
)
って来る恐怖を、無理にも押付けて、およつは乾く唇を噛みました。
芳年写生帖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私
(
わたし
)
はその
頃
(
ころ
)
牛込
(
うしごめ
)
の
南榎町
(
みなみえのきちやう
)
に
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
たが、
水道町
(
すゐだうちやう
)
の
丸屋
(
まるや
)
から
仕立上
(
したてあが
)
りを
持込
(
もちこ
)
んで、
御
(
お
)
あつらへの
疊紙
(
たゝう
)
の
結
(
むす
)
び
目
(
め
)
を
解
(
と
)
いた
時
(
とき
)
は、
四疊半
(
よでふはん
)
唯
(
たゞ
)
一間
(
ひとま
)
の
二階
(
にかい
)
半分
(
はんぶん
)
に
盛上
(
もりあが
)
つて、
女中
(
ぢよちう
)
が
細
(
ほそ
)
い
目
(
め
)
を
圓
(
まる
)
くした。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんもり
盛上
(
もりあが
)
った二つの乳房——その左の乳の下のあたりへ、白い薄絹の寝巻を通して、王冠形の柄の付いたぺーパーナイフが、呪われたものの
真
(
ま
)
っ
直
(
す
)
ぐさで、ザブリと突っ立っているのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:03 鍵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
山の餌を
猟
(
と
)
って、山の獣達と一緒に何んの苦労もなく生い立ったのですが、髪の毛が
房々
(
ふさふさ
)
と延び、
双
(
ふた
)
つの乳房が、こんもり
盛上
(
もりあが
)
って、四肢に美しい皮下脂肪が乗り始める頃から、身を切られるような
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“盛”で始まる語句
盛
盛大
盛夏
盛岡
盛遠
盛装
盛花
盛返
盛綱
盛塩