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痛々
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いたいた
ふりがな文庫
“
痛々
(
いたいた
)” の例文
子供
(
こども
)
は、
日増
(
ひま
)
しにつのる
病勢
(
びょうせい
)
のために、
手足
(
てあし
)
はやせて、まったくの、
骨
(
ほね
)
と
皮
(
かわ
)
ばかりになって、
見
(
み
)
るさえ
痛々
(
いたいた
)
しかったのでした。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まあ、そんな
痛々
(
いたいた
)
しい
御様子
(
ごようす
)
では、これからどこへいらっしゃろうといっても、
途中
(
とちゅう
)
で
歩
(
ある
)
けなくなるにきまっています。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
とやさしくいうと、
囈言
(
うわごと
)
をいい続けていながらやはり貞世はそれまで眠っていたらしく、
痛々
(
いたいた
)
しいまで大きくなった目を開いて、まじまじと意外な人でも見るように葉子を見るのだった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
はりつめて事に従はむと思へどもあはれこのごろは
痛々
(
いたいた
)
しかり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
この子らがボールかつとばす音さへやま空にひびき
痛々
(
いたいた
)
し我は
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
けれど、
春
(
はる
)
になりますと、いつしか
霜柱
(
しもばしら
)
が
立
(
た
)
たなくなりました。そして、一
時
(
じ
)
は、ふくれあがって、
痛々
(
いたいた
)
しそうに
見
(
み
)
えた
土
(
つち
)
までが、しっとり
湿
(
しめ
)
っておちついていました。
小さな草と太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
凡て寂しく、
痛々
(
いたいた
)
しく、草につまづき
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ちょうど、
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかかるすこし
前
(
まえ
)
でした。一ぴきのみつばちがどこからか
飛
(
と
)
んできて、
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まりました。そのみつばちはなんとなく、
痛々
(
いたいた
)
しそうに
見
(
み
)
えました。
みつばちのきた日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先生
(
せんせい
)
は、
案外
(
あんがい
)
カナリヤの
痛々
(
いたいた
)
しい
傷
(
きず
)
を
見
(
み
)
ても
平気
(
へいき
)
でした。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
々
3画
“痛々”で始まる語句
痛々敷
痛々々