“疊(た々み)” の例文
新字:畳
彼(かれ)はそれでも疊(た々み)の上(うへ)に射(さ)し込(こ)む光(ひかり)を厭(いと)うて廂(ひさし)に近(ちか)く筵(むしろ)を吊(つ)る。歪(ゆが)んだ戸(と)がぎし/\と鳴(な)るのにそれが彼等(かれら)の西瓜(すゐくわ)や瓜(うり)の畑(はたけ)を襲(おそ)ふ頃(ころ)であれば道端(みちばた)の草村(くさむら)から轡蟲(くつわむし)を捕(と)つて行(い)つて雨戸(あまど)の隙間(すきま)から放(はな)つ。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)