“留(たま)” の例文
と其(そ)の坊主(ばうず)が話(はな)したんです。……ぢや、老爺(おぢい)さん——老人(らうじん)が貴下(あなた)なら、貴下(あなた)が坊主(ばうず)に話(はな)された、と云(い)ふ、城(じやう)ヶ沼(ぬま)の鯉(こひ)鮒(ふな)は、網(あみ)で掬(すく)へば漁(れう)はあるが、畚(びく)に入(い)れると直(す)ぐに消(き)えて、一尾(いつぴき)も底(そこ)に留(たま)らぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)