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由緒
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ゆいしよ
ふりがな文庫
“
由緒
(
ゆいしよ
)” の例文
土地
(
とち
)
に
住
(
す
)
んで、もう
町
(
まち
)
の
成立
(
せいりつ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
開墾
(
かいこん
)
当時
(
たうじ
)
の
測量器具
(
そくりやうきぐ
)
などの
納
(
をさ
)
めた、
由緒
(
ゆいしよ
)
ある
稲荷
(
いなり
)
の
社
(
やしろ
)
さへ
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
が
多
(
おほ
)
からうか、と
思
(
おも
)
ふにつけても。——
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
されば
由緒
(
ゆいしよ
)
もなき無格の小寺も、本山への献金によつて寺格を進めらるることのあれば、昨日にび色の法衣着たる身の今日は
緋色
(
ひいろ
)
を飾るも、また黄金の力たり。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
田舎に於ては、郷党のすべてが縁者であり、系図の
由緒
(
ゆいしよ
)
ある血をひいてゐる。
田舎の時計他十二篇
(新字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
……が
扉
(
とびら
)
を
開
(
ひら
)
いて、
伝説
(
でんせつ
)
なき
縁起
(
えんぎ
)
なき
由緒
(
ゆいしよ
)
なき、
一躰
(
いつたい
)
風流
(
ふうりう
)
なる
女神
(
によしん
)
のまざ/\として
露
(
あら
)
はれたか、と
疑
(
うたが
)
はれて、
傍
(
かたはら
)
の
棚
(
たな
)
に
残
(
のこ
)
つた
古幣
(
ふるぬさ
)
の
斜
(
なゝ
)
めに
立
(
た
)
つたのに
対
(
たい
)
して、
敢
(
あへ
)
て
憚
(
はゞか
)
るべき
色
(
いろ
)
は
無
(
な
)
かつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
由
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“由緒”で始まる語句
由緒付
由緒書
由緒深
由緒因縁