王様わうさま)” の例文
旧字:王樣
猪子いぬしゝしてママおほきなものよ、大方おほかたいぬしゝなか王様わうさま彼様あんな三角形さんかくなりかんむりて、まちて、して、わたし母様おつかさんはしうへとほるのであらう。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
うですかえ、十王様わうさまは。婆「十王様わうさま宮様みやさま同様どうやうなお家柄いへがらでございますから、なに御用ごようはないのでございませう。岩「銭札ぜにふだけるやつなどはうして。婆「あれ書記官しよきくわんつてります。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
母様おつかさん。だつて、おほきいんだもの、そして三角形さんかくなりかんむりました。さうだけれども、王様わうさまだけれども、あめるからねえ、びしよぬれになつて、可哀想かあいさうだつたよ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此節このせつじやもうたゞへんきのこだ、めういぬしゝ王様わうさまだと、をかしいばかりである、おもしろいばかりである、つまらないばかりである、ツともないばかりである、馬鹿ばか々々しいばかりである
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)