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猛
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もう
ふりがな文庫
“
猛
(
もう
)” の例文
似而非
(
えせ
)
賢者
何程
(
なにほど
)
のことやあらんと、
蓬頭突鬢
(
ほうとうとつびん
)
・
垂冠
(
すいかん
)
・
短後
(
たんこう
)
の衣という
服装
(
いでたち
)
で、左手に
雄雞
(
おんどり
)
、右手に
牡豚
(
おすぶた
)
を引提げ、
勢
(
いきおい
)
猛
(
もう
)
に、孔丘が家を指して
出掛
(
でか
)
ける。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
憲政擁護
(
けんせいようご
)
と政治
浄化
(
じょうか
)
の
猛
(
もう
)
運動を展開している最中なので、それから手をひくわけには絶対に行かない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
勝平の眼が、段々狂暴な色を帯びると共に、彼は
勢
(
いきおい
)
猛
(
もう
)
に瑠璃子に迫って来た。彼女は、相手の激しい勢に
圧
(
お
)
されるようにジリ/\と
後退
(
あとずさ
)
りをせずにはいられなかった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
つい今しがた母胎を出たばかりなのに、
小猫
(
こねこ
)
の様な
啼声
(
なきごえ
)
を出して、
勢
(
いきおい
)
猛
(
もう
)
に母の乳にむしゃぶりつく。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
汝
(
なんじ
)
、いかに
猛
(
もう
)
なりとも、ふくろのなかのねずみどうようだ、時うつればうつるほど、ここは
鉄刀
(
てっとう
)
鉄壁
(
てっぺき
)
にかこまれ、そとは八門暗剣の
伏兵
(
ふくへい
)
にみちて、のがれる道はなくなるのじゃ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
殊
(
こと
)
に、戦争の始まる前頃になると、五日七日と餌を喰わさずにおいて放すのだから、敵勢の兜や鎧を見ると、勢い
猛
(
もう
)
に襲いかかって行く。つまり、それと同じ方法で馴らしたものに相違ない
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
其敵ひとしく
猛
(
もう
)
なりき、敵は山地の*フエールシン
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
なお、奉行の
陳文昭
(
ちんぶんしょう
)
は、そうした公的な半面、ひそかに人をやって、獄中の武松を
宥
(
いた
)
わった。武松は義人である、その行為は、
猛
(
もう
)
に過ぎて惨酷な犯行を敢てしたが、心情愛すべきところもある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
猛
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“猛”を含む語句
獰猛
猛犬
猛火
勇猛
威猛高
猛然
猛猛
猛々
猛虎
猛烈
猛鷲
猛進
兇猛
風猛
猛獸
勇猛精進
猛勇
猛夫
猛鳥
勢猛
...